■ 軽量DLG機 Hayabusa(隼) の製作 その3


  
Hayabusa(隼) の製作
(2009.9) その3

■エルロン加工

主翼接合後、エルロンカットです。

主翼接合前にカッターは入れてありますので、カッター刃の上端でエルロンカットの底面をこじって、コアを掘り出します。

この作業、地道な作業ではありますが、きれいに取れると快感ですね。

パイロンのスリーブ穴をあけます。

まず最初にガイド穴。治具を使って位置きめ。

最初は直径1ミリ程度の細い穴をあけます。

細い穴あけには、マイクロリーマーが重宝します。
1.10−1.80mm と、0.70−1.20mm

コアがめくれてボソボソになることがなく、きれいに穴があきます。

パイロンの穴あけ完了。

さて、いよいよ今回のチャレンジ:クランクの取り付けを行います。

まず、クランク軸受を取り付けるためのハードポイントを作ります。

クランクにかかるモーメントが予想以上に大きく、コアがつぶれてガタがくることが懸念されましたのでコアを掘り出してクランクを受ける為のハードポイントを作り直すことにしました。

クランクは1.4ミリのピアノ線と外径2ミリ内径1.5ミリのアルミパイプで作ります。

クランク軸受けとしてアルミパイプを通しておきます。

上:クランク

左:ホーン・・・外径2ミリ内径1.5ミリのアルミパイプをつぶしたあと、ドリルで穴をあけて作ります。

右:クランク受け・・・バルサでは強度不足ですのでファルカタ材を使用しました。

取り付け完了写真。かなり”チマチマ”した作業でした。

エルロン側は、予めエルロンに埋め込んでおいたアルミパイプに差込みます。この取り合い部分は接着しないでおきます。エルロンの動きは回転軸が移動する為、この部分をフリーにしておかないとうまく動きません。

最終的にヒンジ面からホーン穴までの距離が7ミリになってしまいましたのでサーボがトルク負けしないか心配です。

クランクにあまり大きい力がかけると壊れそうですので、ブレーキは甘めになるでしょう。また、耐久性にも若干の不安が残ります。

でも、とりあえず目指す納まりが完成しました。めでたしめでたし。

主翼接合部のカーボンクロス。

ゴミ袋にサンドイッチ→樹脂をプリペイドカードで伸ばす→必要寸法にカット・・で切り出し、ポンチで穴あけ。

 

エルロンリンケージ写真。

2分割している台座の中央にエルロンホーンが納まるようにしてあります。実際、この狭い空間でピアノ線をL字に曲げてホーンに差込むのは大変でした(-"-;A ...アセアセ

リンケージ部分にはクリアファイルをテープで貼り付けて気流の巻き込みを防ぎます。シースルーでいい感じ。

主翼の付け外しが大変ですので主翼は付けっぱなしです。

■尾翼取付

尾翼の取り付け位置は現物合わせで決定。

だいたいこの位の位置にしたいというのはあるのですが、1〜2センチの移動が必要です。

ノーズにバラストを搭載せずに済みますので全備重量を抑制することが出来ます。

水平尾翼の台座

台座を長めにつくり、真ん中でカット。後方部分のコアをかきとって台座カバーを作りました。

ホーン部分の乱流を防ぐ狙いです。

実際に効果があるかどうかは?

垂直尾翼の取付け。

パイプと垂直尾翼を「合い欠き」にします。カーボンスパーを入れた部分はカットしてはダメです。

今回は水平も垂直もスパー2本入り強化仕様。

バッタもんのレーザー水準器を購入しました。値段は¥2980!

買ったものの使うことがないのでわざわざ使用してみました。

写真は、垂直尾翼の接着中。垂直をみています。

注)レーザー水準器を使用することで精度が上がる訳ではありませんので念のため・・・

ホーンへのリンケージが終わった後、台座カバーをテープで貼り付けて完成!

空気抵抗が少なそうです ヾ(´ρ`)ノ゛ワーイ

■サーボベッド

サーボベッドは1ミリの航空ベニア。

前作の製作時に型紙を作っていましたので、切り出しは簡単。

表は1.0ozアラミドをオーバーレイ。

裏はビスの部分だけ1ミリの航空ベニアを2重にして補強。

取付けビスは6本

重量1.22g

リンケージ完了後写真。

サーボはRC HOBBY DM-4.7G x4個

最近はハイニュートラル・ハイトルクなデジタルサーボが主流となっていますが、私の場合はコストと重量の点で4.7gサーボを使用しています。

■完成

全備重量211g(バッテリー除く)

300mAhリポバッテリー(9g)を搭載して220gとなりました。

 
Hayabusa の製作その1
Hayabusa の製作その2