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■機体の設計 | |||
hayabusaシリーズ18機目の設計です。機体シリアルNo.32 まさに一世を風靡といった感じです。 日曜工作ランドではhayabusa9シリーズでナロー機を製作しましたが、 ナロー機のデメリットと言えば ・飛行姿勢が安定しにくい---->操縦しにくい。 といったところでしょうか。 snipeの場合、 これらのデメリットを帳消しにするランチ高度が獲得できるのに加え 私はといえば、自作派のこだわり(意地)として市販機は飛ばさないので取り残された感じ・・・ そこで今回はsnipeをお手本にナロー機に再チャレンジします。 ■主翼
これまでのヨーロッパ機では珍しいナロー翼。主翼面積は19.6sdm、中央翼弦は160mm 平面形はテーパー比が比較的小さく、翼端の絞りが少ない。 翼型は”originally from Joe Wurtz(ジョーワーツ オリジナル)”ということで
でも観察するとアンダーキャンバーがとても大きいことに気が付きます。 これらが、翼効率のUPに寄与しているのでしょう。 上半角は5.5度とかなり少なめ。ランチ高度獲得に重きをおいた設定です。 ■尾翼
うちわのように大きい垂直尾翼(2.00sdm)はランチ時のヨー安定に 小さめの水平尾翼(2.14sdm)はランチ時の抗力低減に寄与していると思います。 水平尾翼はブームの下側に取り付けられています。 ■胴体
必要強度はパイプで確保する方式のPOD。軽量化に寄与しています。 エルロンホーンリンケージの内装メカニズムはとてもシンプルで秀逸なものです。 あと、最近の市販機はだいたいそうなのですが、主翼の取り付け位置がいわゆる”肩翼”方式 ■リンケージ
水平/垂直尾翼はトーションバー方式の糸引きリンケージ ■重量 通常仕様は250g(翼面荷重12.7g/dm2)、後から発売されたLightバージョンは230g(翼面荷重11.7g/dm2)
■hayabusa18の設計 主翼平面形、尾翼平面形、モーメントアームなどは主要デザインはsnipeを参考にします。 軽量化の為にラダーは糸引きにします。 エレベーターのリンケージについてですが 主翼台座の高さはなるべく低くしてランチ時のロールを抑える設計にします。 それでは早速製作に取り掛かります。
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■主翼のコアの加工 | |||
コアカット用テンプレートの製図 1.5ミリの航空ベニアからレーザーカットで切り出します。 ついでに、サーボベッドやら主翼パイロンアンカーやらも・・ |
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レーザーカットは近所の装飾屋さんでお願いしました。赤いのがレーザーカット加工機。下のジャバラは排気ダクト。最近は安いものだと100万円程度で手に入るようですけど、アマチュアには手が出ません。 ところで、このカット屋さんと交渉の結果、一般の方の対応もして頂けるとここと。”○○さんのラジコンのホームページを見た”と言って頂ければよろしいかと。 <お問合せは> <条件として> |
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<ついでにワンポイントアドバイス> |
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これは前回カットして頂いた時のパターン このくらいだと2000円位。 |
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テンプレート完成。 写真の様に文字入れも可能。黒い点はコア固定用マチ針の穴、その下のラインは前縁ライン。ラインのつもりが指示不足で貫通仕上げになってしまいました。 この後、熱線の走行面に軽くペーパーをかけてからキッチンアルミテープを貼ります。 |
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カット風景。 3セット作りました。 電源はスライダックトランス+カーバッテリー充電器の組合せ。熱線は0.4mmインコネル線。 以前よりは少なくなりましたがやはり何枚かは失敗します。 |
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途中の工程写真は省略。 コア接合+整形後の体重測定:18.82g 軽い! 標準翼(21.5dm2)だと22g以上はあるので、コアの状態で片翼3gは軽い。 |
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■主翼バギング |
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型紙の準備。 翼平面、カーボン型紙、エルロン型紙の3種類を作ります。 |
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カーボン型紙を利用してウラヂミールのCarbonLineを切り出します。 ナロー翼なので使う量も少なくて省コスト! 750mm巾のCarbonLine生地から4枚とれます。 CarbonLineはSC39 2/30を使用しています。 |
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バギングプレートへの着色。下地を隠蔽する為に、このあとMr.HOBBYのベースホワイトを吹き付けます。 | |||
完成写真。 ※樹脂作業中は手がベタベタなので写真はありません。悪しからず。 CarbonLineのピンホールを防ぐ為に、江崎模型の翼紙貼り。 最近のシリーズは軽量化の為にエルロン部分は1.0ozのアラミド。 いいあんばいに上がりました。 |
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体重は103g 目標は100gなので少しオーバーですが、まあ良しとしましょう。 |
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ハードポイントを作って左右を接合します。 上半角はsnipeに倣って5.5度。 |
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■尾翼の製作
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snipeの図面を原寸大に拡大します。 垂直尾翼がデカイのなんの!Technical dataによると |
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尾翼の型紙を切り出します。2つ折りにして切り出しで左右対称にします。 結局Snipeと殆ど同じにしました。 |
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型紙を使ってアラミドの切り出し。アラミドはバイアスで使用しています。 |
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コアは極限まで軽く! 垂直:2.03g、水平:1.92g 軽くする為に、翼型は崩れてしまっているかな・・・。 |
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尾翼のバギングは養生が楽なのでフードシーラーで行います。 |
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バギングプレートは100均のルーズリーフ バインダーを使用。 材質はポリプロピレン、厚さは0.6ミリ。 適度な厚さです。 透明のものより色つきの方が使い易い。 |
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垂直尾翼 補強スパーとして0.15mmのカーボンキュアシートを割り込ませています。 重量:5.55g |
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水平尾翼 カーボンキュアシートの補強スパーに加え、巾5mmのカーボンテープを全巾に入れています。カーボンテープはヒンジラインに掛からないように注意します。 水平:5.67g |
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水平・垂直 合計で11.21g。 かなり軽くできました。 |
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■PODの製作
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JRの送信機XG8はその機能性でハンドランチには最適なのですが、 受信機RG411BLとの組合せでは過去に何度もノーコンに見舞われました。 苦肉の策でアンテナの取出し口を設けています。 |
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ランチ時に乱流が起きそうなのですが 一応、この方法で今のところトラブルはありません。 |
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サーボベッドは主翼コアテンプレートと共にレーザーカットしました。 ラクチンです。 補強の為に表面にはアラミドを瞬間接着剤で貼り付けています。 |
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サーボがセットできました。 サーボはFUTABA S3154x2 JR DS318x2 |
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■完成
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全備重量228g(BATT・ノーズバラスト3.5g含む)
翼端は蛍光レッド
そういえば、ウラヂミールの機体は全て蛍光色を採用していますね。
主翼裏面
ラダーは糸引き(トーション方式)
初飛行当日、この後 雨の為、早々に退散フライトインプレションは後日。
■フライトインプレション 狙いどおり、ランチが高い。目測でこれまでより5m位は高く上がっている感じです。 冒頭に記載したsnipeの様々な設計要素が複合的に寄与しているのでしょうが また、ランチ時にドリフトが少ない気がします。大き目の垂直尾翼のせいでしょうか。 飛行スピードは比較的速く、サーチエリアがかなり広がります。 ナロー翼に加えて上半角が少ないことも相俟って操縦は難しい。 標準翼機と比べて旋回時の高度損失が大きいです。 この機体、サーマルが無いところで回すのは厳禁、 こうした意味で、操縦は中級/上級者向けといえましょう。
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