■ 軽量DLG機 Hayabusa(隼) の製作 その2


  
Hayabusa(隼) の製作
(2009.9) その2

■尾翼

クラフトるうむカップで代投をお願いしたOZ-K氏のパワーランチにより2機の水平尾翼が座屈しました。(左写真)

これを機に、水平尾翼の強度UPの為に構成を見直すことにします。

水平尾翼のスパーを

L=240ミリ、L=80ミリの2本にします。

上が従来タイプ。

下が強度UPバージョン。

スパーを2本にし、かつ中央にアラミドをオーバーレイして補強してあります。若干の重量増はやむなしとします。

完成写真。(途中の写真はありません)

今回は1回で完成!何枚も作り直す必要はありませんでした(;^_^A

前作機の修理もあるので水平尾翼は2枚作成。

垂直尾翼もスパーを2本にしました。

水平尾翼:5.75g

垂直尾翼:4.37g

合計:10.12g

合格です。

 

■POD

PODは雄型方式。前作・前々作と同じ型を使用します。

WAX→PVA塗りをして準備。

1.0ozアラミド+200gグラス+35gグラスの3層による2.4GHz仕様。

ポッドクロス用のテンプレート(一番右)を作っていますのでここまでの準備は簡単。

樹脂をたっぷり塗ったあと、厚手のゴミ(ポリ)袋を巾2センチ程のテープ状に切ったものでミイラ状に巻きつけました。

先端はビニールテープ+目玉クリップ。

テープの締め付けが一定になっていなかったようで、一部に弛みが出てしまいました。

指に付かなくなる時間を見計らって養生を外し、ハッチのカットと背割りを入れておきます。

背割りはノーズ側は3センチほど、テール側は全長カットします。 今回は昼間の最高気温35℃。この環境下で5時間後にカットを入れました。

硬化が完了したら、型にはめたままサンディングをします。サンディングが完了したところで「脱皮」させます。

重量は12.55g。

このあと、補強を加えて13.44gになりました。

補強は

衝撃によりクラックが入り易い、ハッチの四隅にアラミド

ランチ時にGにより応力が集中するサイド部分にカーボンロービング

を入れました。

※補強部(ポッド内部)への樹脂塗りは素手(指先)で行いました。最も簡単、確実です。

ポッドの雄型を利用してハッチの内枠をつくります。

ハッチより一回り大きく切った200g/m2のガラスクロスをエポキシ樹脂で固めます。

ハッチのサイズを中心に巾10ミリの内枠を切り出します。

ハッチの部分は強度が過剰になっていますのでガラスクロス部分を削り落とすことで0.5g以上の軽量化ができました。

リンケージ後、ハッチの内訳を取付けます。

ノーズ側サーボの部分までで切り取っています。

■テールパイプ

クラフトるうむ O社長より、テールパイプCR1809スペシャルバージョンを分けていただきました。表面のギザギザが削ってあります(^0^*
パイプ表面の摩擦抵抗が減るでしょう。

注)残念ながらこのパイプは市販されることはなさそうです。

※表面のギザギザはうまく削らないと、強度低下しますので自作はお勧めできません。

上写真左がMOJO用パイプ
長さ:900mm、径:8.0mm−18.0mm、重量:14.5g

上写真右がCR1809スペシャルバージョン
長さ:950mm、径:9.0mm−19.0mm、重量:19g 、磨き入り

CR1809は直径が大きい分、剛性が高いです。特に捻れに対して強く、ランチ時の尾翼の捻れが低減でき、ランチ高度確保にも貢献するでしょう)

Mojo用とくらべると、かなり重いのがタマに傷ですが、今回は剛性を優先します。

長さ950mm

CR1809は「はやぶさ」には少し長いのでカットしました。0.86g減量です

細い方をカットした方が剛性低下が少なくて済むのですが、やはり重量が気になったので太い方を35ミリカット。

最終的にはあと1-2センチカットします。最終調整はテール側で行います

■パイロン

前作同様パイロン方式を採用。製作方法も前作と同じです。

スリーブ:外径6ミリ、内径5.3ミリの巻きタイプのカーボンパイプ。巻きタイプですので裂けにくいです。

パイロン:外径5ミリ、内径3ミリのカーボンパイプ。

巻きタイプではないので外周にカーボンロービングを巻いて裂け防止をします。瞬間接着剤で仮固定し エポキシ樹脂を塗ったあと離型処理をしたスリーブを被せて硬化を待ちます。 硬化したらスリーブを割って、パイロンを取り出します。これで補強済でスリーブの内径ぴったりのパイロンができます。

パイロンのベース作り。

型取り君でパイプの内径に相当する部分で、型を取ってベース材を削り出します。

ベース材は1.5ミリ航空ベニア2枚重ね。

主翼取り付け位置を決めて、パイロンに穴を明けます。

パイプ内部には離型剤が残っていると思われますので棒の先にサンドペーパーを巻きつけて荒したあと、アルコールでふき取ります。

棒の先にパイロンベースを仮付けし、エポキシ系接着剤をたっぷり付けてパイプないに挿入します。

パイロンを立てて現物合わせでパイロンベースの位置きめをして固定します。

今回はパイプは固定せずに引抜き、後で接着することにしました。

パイロンの穴にLEDを差込んでパイロンベースの写真撮影。

パイプの外にあるLEDと内側のLEDにピントが合って一体に見えてトリッキーな写真となりました。

回りのぼやけている部分がパイプの手前の部分です。

ソフトバルサで台座の整形を行います。

今回は台座の後流にホーン(クランク)を隠すつもりなので巾は大きめ。

最大部で14ミリあります。

台座は2分割して製作しました。

(上面の形状が成形しやすいので)

パイロンとポッドを接着します。

今回、エルロンリンケージはパイプの上を這わせてポッド上部から取り入れますのでポッドに切り込みを入れています。

(今回は浅い角度でエルロンリンケージを取り回す必要がありますので、強度低下少ない方法をとりました。)

台座の後ろにエルロンホーンを配置しますので台座をカットします。

パイロンの部分はカーボンで補強しました。

今回はパイロンの穴がずれてしまい、バカ穴になってしまいましたので念入りに補強。

淀川滑空班パワーランチャーN氏の機体がランチ時にこのあたりで折れたそうです・・

主翼裏面より型取りしたカーボンシートを台座より一回り大きくカットします。

この段差をエポキシ接着剤とパテを用いてフィレットを作ります。

完成写真

台座が途中で途切れている部分にエルロンホーンが納まります。

胴体の重量42.4g。

ハッチ(プラス1.5g)を加えるのをわすれていましたのでハッチも含めると合計44g。

ちょっと重くなりました。(テールパイプが従来より4g重いのはつらいです)

ガラクタ状態ですが、

主翼以外の全装備を測定。全部で99g


Hayabusa の製作その3に続く