■軽量直貼りDLG機 「Hayabusa」 の飛行日記



製作後記

2009年に入って3機目の機体です。3ヶ月に1機のペース A=´、`=)ゞ

今回は重量には必要以上に神経質にならず、有害抵抗低減と剛性UPをテーマとしました。
とは言いながらも最終的な重量はバッテリー込みで220g。 十分軽量に仕上がりました。


前作:Aspirin custom と Hayabusa の2ショット

ところで、重量についてですが、「軽けりゃいい」という考え方からは少し進歩しました。
最初の頃は、沈下が少ない、軽いことが全てというくらいの思いでした。
確かに、無風+サーマル無しという条件であればそれで良いかも知れませんが、
風の中で良い空域を探す為の推進力として、適切な重量が必要であると考えるようになりました。

<今回の機体の特徴>

 

最近のシリーズと同じスリムポッドとパイロン(主翼台座)。

主翼中央回りの干渉を低減すると共に、主翼揚力を最大限に引き出構造です。


 

エルロンホーンを内装化。

有害抵抗となる「でっぱり」をなくしました。

この工作には難儀しました。もう1度作る気にはなりません・・・今のところ・・・


 

垂直・水平共、スパーをダブルにして強度UP。(パワーランチ仕様)

また、尾翼台座まわりの乱流を抑制する為に水平尾翼ホーンを半内装化。

※残る乱流の元はペグとラダーホーンのみです。


 

「樹脂不足」が原因でカーボン部分がザラザラになってしまいました。

リカバリーの為、カーボン部分を紙貼り+塗装仕上げとしました。(前縁〜カーボン上面部分のみ)

前縁部分からツルツルになりましたので主翼の摩擦抵抗が低減しているでしょう。(ケガの巧妙)


 

カラーリングは前作のAspirin customのパターンと同じ。

このカラーリング気に入っています。

 

■インプレション

<9月某日処女飛行>

処女飛行前日の天気予報では降水確率70%。7時前に起床するとまだ雨は降っていません。

これなら飛ばせると、急いで飛行場に向かいます。駐車場に着く頃には既にポツポツと降り始めていました。こんな天気なら、飛行場には誰もいないだろうと思いきや、いつものメンバーは既に全員揃っていました。恐るべし淀川滑空班!

バッテリーを入れて軽くランチ。問題なく上がっていきます。前作機のデータをコピーしてセッティングしていますので殆ど調整無しで飛行。

数投したところで、本格的に降ってきました。急いで撤収しましたが、時既に遅しで、駐車場まで引き上げるとずぶ濡れ(=゚ω゚)

<翌日>

相変わらず新作機のランチでは機体をかばって腰が引けてしまいます。悪い癖です。でも前作よりはランチ高度は上がっています ヾ(´ρ`)ノ゛ワーイ

いよいよ飛行・・・第一印象は浮きの良さ。低高度でも滑るように滑空して粘れます。大げさに言うと今までより1回多く回せる感じ・・・この点は狙い通りです。有害抵抗の低減効果に加え、ケガの巧妙で主翼をツルツルにした点が有効に作用しているのでしょう。(冷静に考えると、苦労したエルロンホーンの内装化よりは主翼のツルツル仕上げの方が有効に作用しているような気も・・・)

操縦性ですが、前作同様とても素直に反応します。今回は前作機より回し易いです。テールモーメントが若干小さいせいなのか、ラダーの舵角が大きく取れているせいなのか・・

あと、エルロンホーン内装のせいで、フラップ最大舵角がとれず、ブレーキがあまり効きません(´_`。)

ピッチ方向については模索中。サーマルモードで旋回後に頭上げ癖がある?と思ったらエレベーラートリムがとれていませんでした。

■静岡HLG大会参加

東西の強豪が集う静岡大会に初参加しました。

左右を山に挟まれた安倍川の河川敷。空域も広く、十分な広さのある立派な飛行場です。

穏やかな晴天・・と思いきや結構な風です。サーマルとシンクが激しく入り混じる難しいコンディション。

そんな中で結構粘りながら頑張った・・・つもりですが結果は定位置でした(ノ_-。)

でも、いつもの皆さん、初めての皆さんと楽しい1日を過ごすことができました。(大会運営に携われた皆様ご苦労様でした)

予選通過は
BlackMagic:3機
DragonLady:2機
Voodoo:1機
その他自作機:2機  ・・・100%国産機です。国産機の供給が十分でない(価格を含めて)点は国内HLGの課題ですね。

今回は機体データも公開されました。
220〜240g機:6機
260g機:2機(1位、3位)

試合ではバラスト搭載されているので上記とは異なるはと思いますが、260gの機体が上位を占めている点は興味深い結果です。

適切にスピードコントロールをすれば重量も武器になる・・まだまだ学ぶべき点が多いです。