■ Micro SAL機の製作 その2




■改良ポイント

テスト飛行その1における問題点の対策です。

ランチ高度対策
主翼にフィルムを貼ります(約2g増)
舵がリニアに効かない
エレベーターだけ
D47サーボに取替え(約2g増)
舵がきかない
垂直水平尾翼を継ぎ足して面積増
ポッドがない
ちゃんとしたポッドを作りましょう

それと、もうひとつ
私だけかもしれませんがマイクロ機を投げていると、フルサイズ機のランチフォームが崩れます。
あと、いつも使わない筋肉を使うので、翌日以降、強烈な筋肉痛に見舞われます (゚ー゚;A

 

■フイルム貼り

材料ストックの引き出しから軽量フィルムを探し出します。管理人本人もなにがあったのか正確には覚えていません(;^_^A

クラフトるうむの”ウエットフィルム”と
長万部航空機の”ミクロンフィルム”がありました。(過去に製作したマイクロ機”NANO"の際に使用しました。)

早速重量を量って見ます。クラフトるうむの”ウエットフィルム”は1dm2あたり0.43g。

長万部航空機の”ミクロンフィルム”は1dm2あたり0.23g。”ミクロンフィルム”のほうが圧倒的に軽いです。

主翼面積4.5dm2だと2.07g増となります。この面積で2gであれば上出来です。

”ミクロンフィルム”の説明。

HPで調べたら、まだ販売されているようです。

http://oshamanbe.fc2web.com/mikuron21.htm

840は¥840を意味しているような・・・現在は¥1100です。

”ミクロンフィルム”は塗装可能なのでアクセントの塗装をしました。

塗料が載るとフィルムがカールしますので台紙に貼り付けてから塗装する必要があります。

”ミクロンフィルム”は離型紙がありませんのでそのまま貼ります。加熱してもあまり縮みませんのでなるべくたるみがないように配置してアイロンを当てます。アイロンも最適温度のレンジが狭いので事前に試しておきます。

書き漏れていましたが翼端はペグなし仕様。わし掴みにしてランチします。掴む部分はカーボンシートで補強しています。

ランチフォームが崩れ対策としてなるべくフルサイズ機に近いフォームとなるようにわし掴み仕様にしました。ちなみに親指を下面にあてて掴みます。

■サーボの積替え

最初に付けたサーボベッドも全て撤去し、サーボを積替えます。サーボの信頼性UPの為にエレベーターをD47サーボに積替え。(約2g増)

ラダーサーボはそのままにしています。

■尾翼面積拡大

応急的にマスキングテープを裏表から貼り合わせて様子をみることにします。

■ポッド

バッテリーパックに用いるシュリンクチューブを使用してポッドを作ります。

スタイロフォームからコアを削り出してシュリンクさせます。今回は上下2分割方式としました。

先端の部分はうまくシュリンクできなかったので別パーツ。厳密には3分割となりました。

大きさを誤って、リンケージのピアノ線のL字部分が干渉したので小窓を切り欠いています。

 

■テスト飛行 その2

この日は4機のマイクロSAL機が飛行場にお目見えしました。

皆、それぞれにコンセプトが違います。
主翼面積に着目すると、大きいのと小さいので3倍近く違います。
バルサ2機、直貼り2機

主翼・尾翼の大きさ、取り付け位置も様々です。

321で競争しましたが、少々風が強かったこともあって、機体性能の比較にはなりませんでした。
風の中で機体をコントロールしいかに良い空域に運ぶかが勝負の決め手となりました。

改良ポイントの評価と再対策

ランチ高度対策
フィルム貼りの成果があり
高高度がとれるようになりました。
舵がリニアに効かない
エレベーターは動きが良くなりました。
ラダーサーボはブルブル震える症状が出ます
ラダーサーボも変更することにします。
舵がきかない


エレベーターは面積増加により効きが良くなりました。

ラダーは改善されません。
上半角の不足が疑われるので
2段上半角にしてみることにします。

ポッド
ハードランディングで破損しました。
作り直します。

そして、マイクロ機で競争すると意地になって投げ続けます。
今回は当日の内に筋肉痛になりました。

 

■2段上半角

翼端から10センチのところでカット。

なんだか痛々しいですね。

10センチに対して2.5センチの上半角がつくように削り合わせてから、接合部にリブを詰め込みます。接合部のフィルムは剥がしておきます。

瞬間で接合した後、接合部にマイクログラスを瞬間で貼り付けて補強します。

フィルムを剥がした部分にもう一度上からフィルムを貼って完成。

■サーボ

はやいさんの記事を参考に
BLUE ARROWのマイクロデジタルサーボをホビキンから取り寄せました。
(このサーボはRC WebShop Kbさんでも扱われてます)

Torque: 0.16kg ~ 0.19kg
Weight: 3.2g (.11oz)
Speed: 0.10 ~ 0.08sec / 60deg
Voltage: 3v~4.2v 1セルの電圧も設計範囲に入っています。

このサーボはまともに動きます。(トリムの1コマに反応するかどうかで 解像度を試す事が出来ます)
ただ、個体差があるかもしれませんので・・・。

重量はホーン込みで3.91g。

JRコネクタはカットして受信機の裏面に直接半田付けしました。
また、サーボのツメはカットしましたので0.5g程度は軽くなっています。

サーボはまたもや全取替え。

カーボンパイプに直接瞬間で接着します。
この方法が最もシンプルだと思います。
受信機は両面テープで貼付け。 (このあと重心あわせの為に受信機の位置は前に移動しました)

ただ、少し気になる点があります。
サーボを横置きしている関係でポッドの巾が30ミリ程度必要となります。

この分だけ主翼中央部に乱流を起こし、主翼揚力が妨げられます。
本来は縦置きが良いのでしょうが、しっかりとしたポッドを作る必要が出るなど重量面では不利になるでしょう。

皆さんいろいろな工夫をされているのでまた参考にさせて頂こうと思います。

■バッテリー

マイクロデジタルサーボをホビキンから取り寄せる際、 70mAhリポも同時に取り寄せました。

重量はコネクター込みで2.5g。

左に置いてあるのが100mAhなのでかなり小さいです。100mAhリポの重量は3.5gでしたので1g軽くなります。


part3に続く・・