■ベッド その1


上の子(長男)がそろそろ自分の部屋が欲しいと言い出したのでベッドの製作に
とりかかりました。
(新築時に長男の部屋は準備していたのですが、個室を与えるのは、高学年になって
からという事にしていましたので・・。)
それと、下の子(長女)には学習机を作ったので、 長女びいきになっていました。
今回が長男向けの初めての大物となります。 (長男の学習机は既製品を購入しました)
と言いながら、いずれ長女のベッドもつくる必要があることを考え、同時に2セット
製作することにしました。

■設計のポイント

高さ ベッドの下に収納をつくりたいので、高い方が収納量が確保できて良いのですが、腰掛けたときに足がぶらぶらするのもいまいちです。ふとんを敷いた時点での高さが450mm前後になるように考えました。
さらに、ベッド下収納の前板にD300mmの集成材を使いたかったので桁の寸法(89mm)やクリアランスを考えて、結果的に高さは405mmにしました。
大きさ

マットレスを敷く前提としましたが、スプリングの入ったマットレスはいずれ粗大ゴミになりそうな気がするので、薄めのウレタンマットレスを探しました。
ところが、ウレタンマットレスの寸法はバラバラで、統一規格がないようです。つまり、ウレタンマットレスの寸法が決まらないと、ベッドが作れないということです。
色々と探し回った結果、「ニトリ」製3cm厚、1mx2mのマットレス:¥2990に決めて、これがすっぽり入るサイズにしました。

「ニトリ」製マットレス
3cm厚
1mx2m
¥2990

 

ヘッドボード 目覚まし時計が置けるような棚をつけました。
■完成品

<寸法>
幅:2130ミリ
奥行き:1000ミリ
高さ:ヘッドボード部780ミリ 、すのこ部405ミリ
<塗装>
一般部:オスモカラー ウッドワックス パイン色
ヘッド/フットボードの合板部:アウロ ウッドステイン グレー色
すのこ: アウロ ハードプライマー

■フット ボード

右は脚材。「ホワイトウッド」と呼ばれる材料です。学習机を作るときに購入して余っていた材料を使用。105mm×30mm。ジグソーで丸くRをとりました。

左は貫材。1x4材を使用。

切り出した材料を、トリマーで面取り。今回は2分(6mm)の丸面。

今回はベッドということで「頭」をぶつけても怪我をしないように全てのカドを丸面取りします。

ビスケット加工

(久々にビスケットジョイナーを使いました。)

加工が完了した材料。

ビスケットの加工と、4mmシナ合板の溝加工が施してあります。

ツートン塗装にする為、組立て前に塗装。
塗装前に#320のサンドペーパーで研磨。塗料はオスモカラー ウッドワックス パイン色です。


接着剤(木工ボンド)をつけたのち、ポニークランプで組立て(圧締)。 これで一晩寝かせて完成。

■ヘッド ボード

ヘッドボードのアールをジグソーで加工したあとに、#100程度のサンドペーパーで整えます。
アクセントとしてくり貫き格子の加工をしました。

脚材と貫の加工ができました。


 

加工のアップ写真です。

ビスケット加工と、4mmシナ合板を差込む溝加工がしてあります。

中央の部分はビスケット加工を間違えてしまったので加工しなおしました。組立て時に半分に切ったビスケットで埋めつことでリカバリーしました。

一度に全部を組立てるのは難しいので少しづつ組立てていきます。
4mm合板を差し込みながら組立てて完成。

■桁

桁は2x4材と、30x40の材料を使用。

2x4材は反りが無いのを選んで買ったのですが、ストックしている間にプロペラ状のねじれが発生ました。

写真のよう片方を床にの置くと片方の端部が10ミリ程度持ち上がってしまいます。

組立てれば矯正されるであろうとの判断から、気にせずに加工続行です。

加工が終わりました。

すのこを受ける桟、収納扉のあたりとなる桟(19x19)を取り付けています。

■フットボードの接合

接合は、鬼目ナットとコネクタービスを使用。

鬼目ナット
6x20 下穴10mm
コネクタービス
M6x50

フットボードにコネクタービス用の穴あけ。(φ6mm)
フットボードに空けた穴位置を正確に桁に書き写す為、クリアファイルを適当な大きさに切ってテンプレートとして使用しました。結構使えます。

鬼目ナットは、φ10の穴をあけたあと、六角レンチでねじ込みます。

仕上状況です。

 

桁とフットボードを2本のコネクタービスで接合します。

 

■ヘッドボードの接合

ヘッドボードの部分は構造上、フットボードの方法では接合できない為、ダボとコネクタービスで接合することにしました。

荷重は、ダボで受けてコネクタービスで呼び込むという考え方です。

ダボはφ10のラワン棒が手元にありましたので 適当な長さに切って使用しました。
桁とヘッドボードをコネクタービスで接合します。

 

■すのこ

すのこは1x4材と、30x40の材料を使用。

組立ては35mmのコーススレッドを使用。

万が一、ビス に錆びが出た場合、マットレスを汚さないようにと、ビスは深めに打ち込みました。

 

■完成

■図面

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