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■尾翼製作の流れ |
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■バギングプレート(2019.7update) |
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尾翼のバギングプレートは面積があまり大きくないのでいろいろな材料が使えます。 総合的には、少々手間はかかりますがPP製バインダー が良いでしょう。
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■コアの削り出し | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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■バギング材料(2019.7update) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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■尾翼のバギング(2019.7update) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
カーボンスプレッドを切り出します。この際に型紙を準備すると便利です。 前縁部分は型紙より少し大きめに切り出して下図のようにセットします。 写真の黒いラインがカーボン、グレーのラインがバギングプレートです |
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軽量に仕上げる為にはウラジミールモデルのカーボンスプレッド『Carboline(カーボライン) 』 のSC 26 2/45もしくはそれより軽いカーボンスプレッドをお勧めします。 筆者は軽く仕上げるためにCN-modelのCW16を使用していましたがあまりに高価なので最近はCW20に切り替えました。 カーボンスプレッドに関してはこちらをご覧ください。 カーボンスプレッドは繊維方向は「バイアス」に切り出しています。これによりねじれ剛性は確保できます。 一方で尾翼スパン方向の剛性が不足しますので後ほど |
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スーパーナロー機用の尾翼コア。 究極に小さく薄くつくりました。 通常の尾翼面積の場合は2gを切ることは難しいです。 |
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フルカーボンで主翼を制作する際は、ヒンジを仕込んでおく必要があり、 ヒンジは1.0ozのアラミドで製作します。 まず、鋼尺を用いてヒンジを貼るための凹みを作り、凹めた部分にアラミドを貼り付けます。この処理を行っておかないと、仕上がったあとヒンジが出っ張ってしまいます。でも凹み過ぎないように気をつけてください。凹み過ぎると取り返しがつきません。 アラミドの幅は標準15ミリ。軽く作ろうとする場合は12ミリ程度にします。 この幅、鋼尺の幅に影響します。普通に販売している鋼尺は15ミリ幅ですが、どこから見つけたか忘れましたが12ミリの鋼尺ものがあり、これを使用しています。 (写真左側が12」ミリのもの) |
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ヒンジには1.0ozのアラミドは大変扱いにくい材料です。特にカットがし難い。ですが、クリアラッカーを吹いておくと写真のように「のりが効いた」ようになり、扱いやすいです。尚、クリアラッカーはエポキシ樹脂を塗った時点で溶けて馴染みます。 尚、垂直尾翼のヒンジは、右利きの方は左側、左利きの方は右側となります。これは、ランチ時にラダーが持っていかれないように、ランチ時にリンケージ(ワイヤー)が引張方向に働くようにすることに起因します。 ラダーホーンの高さはなるべく高くしたほうが、ランチ時の”振られ”が少なくて有利ですのでラダーホーンの高さを稼ぐために(ラダーホーンがなるべく出っ張らないようにする為に)ホーンの反対面にヒンジを取り付けます。これにより右利きの人はホーンが右、その影響でヒンジが左側になるという理屈です。 翼型と平面形が対象であれば気にする必要がありません。ひっくり返して使えるので。でも翼型や平面形が非対称の場合は注意が必要です。 写真ではホーンの反対側がヒンジ面。 |
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カーボンスパーの割り込み。 スパーは0.15ミリカーボンキュアシートから切り出します。長さは130〜160ミリ。 コアにカッターを入れてスパー差込む切れ目を入れます。(切れ目は貫通させます) |
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スパーに5052樹脂を塗って差し込みます。樹脂を塗り過ぎると重くなるので注意!樹脂はコア側には塗らず、スパーのみに塗るだけでOKです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
バギングプレートの上にカーボンスプレッドを載せた状態。このあと、エポキシ樹脂をスポンジで載せていきます。写真のように割箸の先に目玉クリップをつけたものを準備しておき、小さく切ったスポンジを挟んで刷毛代わりにすると便利です。スポンジは使い捨てにします。スポンジは腰がなくふわふわなので2つ折りにしてクリップにはさみます。 |
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コアへも樹脂を塗ります。 塗布場所は、前縁・スパー部・ホーン部・ブーム接合部・ヒンジライン・後縁。 コアに塗る樹脂もうっかりすると重量増の原因になりますので出来るだけ薄く・・が基本です。 尚、前縁部だけは十分に樹脂を塗った方が、トリミング時に削り易いです。 説明用に古い写真を引用しているのですが、よく見ると左の写真は樹脂の量が多すぎますね、これだと塗りすぎで重くなります。樹脂がついたかつかないか位の感じでOKです。 |
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樹脂塗布作業が完了したら、バギングプレートでコアを挟み込みんでリリースフィルムに入れます。 この時、重要なのはコアの前縁とバギングプレートの前縁をピッタリあわせる事。根気良く合わせましょう。コアを整形する時点でコアとバギングプレートの前縁ラインをピッタリあわせておくのがコツです。※写真はバギング後のものですが、バギング前も同じなので代用します。
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上の写真でヒゲのように両サイドに出っ張っているのはカーボンスパーです。といってもキュア済のものではなく、5ミリ幅のカーボンクロスを割いたものを使用しています。5052樹脂を塗って貼り付けます。 |
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フードシーラーを使用してバギング。 本来は真空ポンプで真空引きするのが良いのかもしれませんが尾翼程度であればこの方がかなりお手軽です。(1日中真空ポンプを回す必要がないので) |
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キュア(硬化)後にバギングプバッグから取り出してバギングプレートを外したところ。 DLG機制作において最も自己満足に浸れる時間です。 このあと、前縁、後縁のトリミングを行います。手順としてはまずハサミかカッターで余分な部分をおおよその見当でカットします。 そのあと、エポキシ樹脂の塊がありる場合は#320で、それ以外は#400から#600のペーパーで滑らかにします。 |
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トリミングが終わったらヒンジカット。 カッターで1本だけ切れ目を入れるシングルカット(Vカットレス)ヒンジ。裏面のクロスまで切ってしまわないように注意。 シングルカット(Vカットレス)ヒンジは左のイラストのような工程でカットします。1本目のカットを入れた後、エレベーターを180度折り曲げてカーボンスキンに沿って3ミリ程度のカットを入れます。続いて反対側からカットを入れてコアを掘り出します。 断面が三角形のスタイロ削りカスがでてきます。最後に動翼側のエッジをヘラで潰して完了。 |
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ヒンジカット、ホーン接着、水平尾翼パイロン接着が終わりました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
水平尾翼パイロンの拡大写真。 パイロンはスタイロフォームにカーボンクロスを5052樹脂で貼り付けて製作しています。 パイロン内部にはリンケージの通るスペースを作っておきます。 |
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こちらはスーパーナロー翼機用の小さい尾翼。 7.35gで完成しました。 これまでで一番軽くできた尾翼です。 |
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サイズが大きい場合はこれ位の重量になります。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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